先日、当社ホームページのコラム取材の時に
「この紙は匂いも気に入って」
匂いですか!
と、驚いたのですが、
...紙の匂い。
この感覚に二つほど心当たりがあります。
それはまだ子供のころの記憶です。
一つ目は、たまに送られてきたデパートの包装紙の香り。
今から思うと、晒片ツヤクラフトかただの晒クラフトに
各デパートの印刷が施してある、ごくごく普通の包装紙です。
でも、親から「開けていいよ」と言われて
何が入っているのかワクワクしながら、びりびりびり...
あの時、意識していなかったけれど
確かに「デパートの包み紙の匂い」というものを感じていました。
二つ目は、冬にやってくる焼き芋屋さんで
心の底に残った紙の香り。
最近はあまり巡回してくる焼き芋屋さんから購入しないので
どうなっているか定かではありませんが、
当時、自分が子供のころには新聞紙か茶色の紙でできた袋に
熱々の焼き芋を入れてもらったものです。
焼き芋を抱えた温かさと、
ふわんと香る包み紙の香り。
これも未晒クラフトと言ってしまえばそれまでなのですが
なんとも懐かしく当時のことを思い出す香りになっています。
...オチを見失ってきたので、今回はこのあたりで。
あ、そうそう。
最近の印刷用紙では石巻工場の『フロンティタフ』シリーズが
微かですけど、独特の香りがします。
(R)