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青春18切符

JRの普通列車のみ乗り放題という青春18切符を使い、新潟から山形の日本海側を北上し、
松尾芭蕉の"奥の細道"を辿るように、宮城、岩手と旅をしてきました。

 

やはり印象に残ったのは途中立ち寄った東日本大震災で津波の被害にあった塩釜~松島、釜石。
塩釜駅からフェリー乗り場に向かう道添いにはクネクネに曲がったガードレール。
始めは遊歩道だとは気付かなかったガタガタになった道。
港の対岸には瓦礫が積上げられ、まだまだ復興とはいえない状況。
テレビで紹介されていたプレハブ造りの復興市場は確かに存在していたけど、
それ以外は瓦礫を撤去しただけと思われる状態。
震災直後の写真と比べれば瓦礫が無くなっただけでも大きな一歩なのかもしれませんが、
こんなにのどかな場所に本当に津波が襲ってきたんだと思うと言葉が出なくなりました。
港で出会ったおじさんは『何も変わってない。政府は何をしてるんだ』と。
止め処なく発せられるやり場のない怒りの言葉を黙って聞いている事しか出来ませんでした。
松島では、真新しく建て替えられた建物の脇に再建が叶わなかったと思われる商店のシャッターが
津波の影響かグニャリと変形した状態で残り、釜石では未だ仮設の相談所、津波被害の写真が展示され、
思い出の品ブースには津波で流された品々がありました。
列車の地図を見れば岩手~宮城の太平洋側の列車はいまだ広範囲で列車が運休している事がわかります。
それでも観光地で働く人々は辛く怖い思いをしたはずなのに笑顔で観光客の私達を迎えてくれました。
『仕事があれば笑顔になれる。』そんな言葉を聞いた時、改めて自分の境遇の有り難さと、
微力ながら復興支援は続けていかなくてはいけないと思いました。

                  
C.M

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