紙んぐあうとvol14


12月4日~7日、竹尾ペーパーショウ・大阪展が開催された。前回大阪で催された「proto」からは4年ぶりの開催となる。テーマは「SUBTLE」。5月に東京で開催したものと同内容で、紙の魅力の根源を探る展示が展開された。今回の展示会場は、前回の「proto」が開催された松下IMPホールから、グランフロント大阪北館ナレッジキャピタルイベントラボへと移り、よりアクセスが容易になった。

・ 展示会内容のダイジェスト映像を流すモニター
・ CREATION(15人のクリエイターの作品展示)
・ 紙の肖像(紙の写真作品展示)
・ COLLECTION(紙についての20の展示)
・ BOOKS(ペーパーショーの書籍販売)
・ NEW RELEASE(新製品案内)
・ デザイン封筒リニューアル展示(大阪展のみの展示)

入口のモニターには展示内容がダイジェストで映し出されており、どのような展示が行われているのか事前に予習できるようになっている。そのため、最初のクリエイター作品と向き合う際に戸惑いがなくなる反面、受け手の感性に対して方向付けを行っているともとらえられる。個人的には、見やすさという点では評価できると感じた。このモニター設置は東京展では見られなかったもの。

「NEW RELEASE」は『クロマティコ・新色』(フロスティピンク、フロスティグレイス、フロスティブルー)、『グムンドコットン・新色』(MAX WHITE<仮>)、『スタードリーム・新色』(クォーツ、カッパー、ローズクォーツ、コーラル)と、東京展とほぼ同一。とは言え『コンディメントクラフツ(仮称)』という、「調味する」との意味を冠したクラフトペーパーの新製品が登場しており注目されていた。これは色クラフト系で、『ファーストヴィンテージ』の色がかすれていないもの、という印象。「ヴィンテージ」シリーズの第3弾と見受けた。また、『新だん紙』のキラ加工品も参考展示されていた。

総括すると、大阪展は東京展とほぼ同じ開催内容だったものの、むしろ当初狙っていた1つの大きなオープンスペースでの展示は、この大阪展で実現したのではないかという感がある。紙器関係のイメージが強い大阪だが、今回、それを強調した特設展示は全くなかった。しかし開催内容の相似に反して、東京と大阪で受けた印象は異なる。完成度が高く隙のない大阪に対して、東京はいくつもの部屋に分かれた展示で来場者の解釈の幅を広げていたように思える。優劣ではなく、見せ方でこうも印象が変わるというのは新鮮な驚きだった。次回も期待したい。