紙んぐあうとvol20


王子製紙の本社1階にある王子ペーパーライブラリーにて、12月15日から開催されている「第31回企画展『CLASH』」についてレポートする。開場時間は午前9時~午後5時。土日祝は休館。

今回の見どころの1つは『OKミューズガリバー』の印刷再現性の展示。深海をテーマとし、黒に凝ったポスターを3種類展示している。印刷において配慮したポイントが各ポスターの右下に表示されているのでわかりやすい。

3種類のポスターとも、印刷用紙には『OKミューズガリバーグロスCOC ハイホワイト』の4/6Y<180>を使用。一枚ごとにテーマがあり、「BLACK×BLACK」「BLACK×SILVER」「BLACK×FLUORESCENT」で、どれも7色印刷の上、スポットバーコやニス加工と手が込んでいる。

紙剥け防止の薬剤、でんぷんの主原料「コーンスターチ」について大きくコーナーを割いているのも見どころの1つ。これはグループ企業の「王子コーンスターチ」の紹介コーナーにもなっている。「グルテンフィード(外皮部)」「ドライジャーム(胚芽部)」「グルテンミール(タンパク部)」「コーンスターチ(デンプン部)」など、コーンの各部の名称と用途の説明に加え、最終製品見本が展示されていた。コーンスターチのできるまでを説明したパネルもあり、コーンスターチにかなり踏み込んだ内容となっていた。

前回に続いて、王子製紙各工場の写真パネルを展示。今回は工場写真の下にその工場で生産されている用紙見本が置かれており、より工場を身近に感じることができる。展示サンプルは「紙」のマークの付いた棚に入っているとの添え書きもあり、細やかな心遣いがうれしい。

ついに「Vol.5」に達した同企画。今回はいよいよ製品化だ。昨年の採用実績になるが、広告制作プロダクションの展示会での什器として採用されたことと、東京ミッドタウン・デザインハブで開催した展示会での出展作品への採用実績がコーナー展示されていた。

前回の第30回企画展の報告で、ぜひ「ロマンチック保存装置#30」(展示会記録)に収録して欲しいと書いた対談、「グレーダン作戦会議」がカラーで収録。名寄工場の案内まで付属している。ちなみに、このロマンチック~は『OKアドニスラフ80』を採用。カラー印刷の製品見本としても使える。