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ある時知人が、
「わたし今これ作るのにハマってて、いっぱい出来ちゃったからよかったら栞にでも―」
と言ってプレゼントしてくれました。
わぁ素敵~、器用~…、などと言いながら皆で楽しく好きなのを選びました。
それにしても日本人というのは、一つの素材を一体どれだけ深く広く工夫の限りを尽くすのでしょう…。
いわゆる“紙”としての用途以外に、
水引、元結、紙衣(かみこ)、和紙貼り椀、一閑張りなど、漆や柿渋なども組み合わせて、凡そ紙が使えるとは思えないような道具にまで加工してしまいます。
お米だって製菓材としてだけでも、米粉・みじん粉・寒梅粉・道明寺粉などなど、加熱したり乾燥させたりして、ここまで、と思うほどのバリエーションがありますし。
…もう変態ですね(笑)
イグノーベル賞を受賞する日本人が多いわけだなぁ、と思いながら、
でもなんとなく、付喪神のおわします国だものと、誇らしくもあるのです。
i.m.