京橋紙業株式会社

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菁文堂 手帳製造において、創業100年の伝統と技術

手帳製造において、創業100年の伝統と技術

京橋紙業 磯貝(以下:磯貝): 今回は京橋紙業のエースピッチャーであります私が、手帳印刷の専門メーカーであります 菁文堂 株式会社 さん にど真ん中の直球トークをお聞きしたいと思います。まずは”手帳業界の今”をお聞かせください。

菁文堂 竹内さん(以下:継承略): ITの圧倒的な影響を感じる中、文字を書くという習慣が減りつつあるのかと感じています。企業の贈答用の手帳などは、以前に比べて少しずつ減ってきているのですが、店舗での個人向けに販売されている手帳は、実は少し増えているんです。カレンダーなども似たような傾向があるようです。しかし、トータルで考えますと、手帳の総部数は年々減少しており、製造業者も減っているのが現況です。当社は頑張っていますよ(笑)

磯貝: プリプレスから印刷、そして製本・セットまでを社内で一貫生産されていますが、メリットと苦労されている点などはどのようなことでしょうか?

竹内: メリットとしては、工程管理のしやすさ、短納期・高品質に対応できる事であります。ただし、「手帳」という製品ゆえ、年間通しての需要ではなく、繁忙期とそうでない時期の幅が大きく、資金・人材の分散化が生じてしまいます。

磯貝: 手帳には紙やビニールなど様々な原材料が用いられますが、その中で「紙」については、どのようなご要望がありますか?

竹内: 震災以降は仕方ない事だと思いましたが、供給面のタイト感・需給ギャップが感じられます。手帳に使われます本文用紙は、上質系が主力の為、まずは筆記特性は重要視します。サイズ度は万年筆の利用が減っているので、以前ほど厳しくは無くなってきています。ただし、最近は、全体的に”紙の品質の不安定”を感じています。特に「見返しベタ貼り」の際に水分に弱く、特に微塗工紙はその傾向が強いように感じられます。

磯貝: FSC認証やグリーンプリンティング認定の取得など、環境に関係する事に会社として積極的に取り組まれている様ですが、どのようなお考えがあるでしょうか?

竹内: 昨今の世界を取り巻く状況を鑑みて、環境配慮は欠かせないものと思います。また実際の仕事としても、認証認定の取得が、入札等の参加資格になっている事もあるんです。

磯貝: 最近の手帳のトレンド(傾向)を教えてください。

竹内: ”多品種小ロット化”してきている中で、それに対応しやすい「差込型手帳」が増えてきています。差込み型手帳は”短納期に対応しやすい””コストも安い””最終処分の際に用紙とビニールに分別できる”というメリットがあります。ユーザー側からの反応も良くポケットが2つタイプは非常に好評価を頂いております。店舗での一般販売品の傾向としては、ディズニーなどのキャラクター手帳は例年並みの状況ですが、ビジネス手帳は年々好みに変化があります。最近ですと表記内容が「バーチカル表記タイプ」の手帳に人気が出てきています。最近は、ユーザー側が手帳は”貰うもの”というより”購入するもの”という様に変化していることは私たちには嬉しいことであります。

磯貝: 貴社の今後の展望をお聞かせ下さい。

竹内: 自社の専門性を活かし、また1/1・2/2印刷の大ロット物が得意なので、その市場を開拓する事を目指していきます。

磯貝: 本日は、有難うございました。何だかガチガチの固いインタビューになってしまいましたが、今後とも菁文堂さんと私のピッチングにご期待ください。

菁文堂株式会社


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