江戸東京博物館で開催された「大浮世絵展」へ行ってきました。
国際浮世絵学会の創立50周年を記念して、浮世絵の名品を国内外の美術館、博物館から一堂に集めたものです。
誰もが一度は目にしたことのある、代表的な作品が約430点のうち東京会場には約350点が
展示されていました。
展示は6の章で構成されていました。
第1章「 浮世絵前夜 」 寛文年間
浮世絵誕生に至るまでに描かれた肉筆画により構成されていました。
「 立美人図」,「 風俗図屏風」など・・・
第2章 「 浮世絵のあけぼの 」 元禄から宝暦期
肉筆画だけではなく、本や一枚物の形で刊行され始めた。版画は、庶民でも手に入ることのできる身近な絵画でした。
菱川師宣作「見返り美人」などが有名です。
第3章 「錦絵の誕生」 明和から安永期
このころになると、10色以上の色を重ねることが可能なり素朴なイメージの浮世絵版画のイメージを一新し、色鮮やかになりました。
鈴木春信作「 雪中相合傘 」など・・・
第4章 「浮世絵の黄金期」 天明から寛政・文化期
浮世絵の美が頂点を極めた時期で、美人画や役者絵は大型化しさらに人気を高めた。
美人画で有名な喜多川歌麿や役者絵で有名な東洲斎写楽などが有名です。
第5章 「浮世絵のさらなる展開」 文政・天保から安政期
美人画、役者絵という二大分野に風景画などが加わりさらに活況を呈した。色彩も豊かになり、強調された構図も目立ようになりました。
葛飾北斎作「冨嶽三十六景」 , 歌川広重作「東海道五拾三次」「名所江戸百景」など
第6章 「新たなるステージ」 幕末から明治
混乱した時代の中、浮世絵師たちは描くべき主題を模索し迷走をした時期です。
橋口五洋作「髪を梳ける女」 川瀬巴水作「東京二十景 芝 増上寺」などが有名です。
どれも素晴しい作品ばかりでした。
ただ、展示替えがあり見逃した作品もあり少し残念でした。
これだけたくさんの作品を一同に見ることができて感動しました。
Y.S