「紙の厚みの測り方が(間もなく)変更になる」
...ご存知でしたでしょうか。
意外と知られていないことですが、現在は「移行期間中」の真っただ中。
来年の4月から新しい方法に変更となる...そうです。
今回はそれに関して触れておきます。
『紙そのものは変わらないけれど、測る方法が変更になる』
日本製紙連合のウェブサイトでは
「測定条件の変更に伴い、紙厚試験値が以前のものと異なってくる可能性がありますが、
紙が変わるわけではなく顧客の実使用においては何ら影響を及ぼしません」と書かれています。
(参考:紙厚の試験方法の移行への対応について/日本製紙連合ウェブサイト
http://www.jpa.gr.jp/file/release/20151028034406-1.pdf )
最近発売された新製品の欄外に
「紙厚の試験方法に関するJISの改定があり、2017年4月をもって測定圧50kPaから100kPaに全面的に移行されます」
「紙厚の測定はJIS P8118:2014の測定圧100kPaによります。」
という表記があり、「ん?」と思われた方もいらしたのでは。
ざっくり言ってしまうと、紙の厚みを測る時に、機械に紙を「そっ」と挟んでいたものを
「きゅっ」と挟むようにする...分かり易くしたつもりが余計に分かりづらくなった気が...
紙の厚みを測る時の圧力(測り方)が変わる。
50kPaから100kPaへ。数字では倍。
強めに挟まないといけないので、その分薄い表示になる。
...ということです。
今までの方法じゃ、ダメなのかなと思っていたら、いわゆるグローバル化の一環のようで。
50kPa(と100kPaの両方)は日本標準、JIS。100kPaは世界の標準、ISO規格。
最近発売された、王子製紙の新製品。
『OKピクシードソフィア』と『OKスプリーム』には、この「50kPa」と「100kPa」についての記述がありました。
来年、2017年4月以降は完全に移行するとのことですが、
今までの基準、方法で測った紙厚についてどうするのかは、まだ発表がありません。
繰り返しになりますが、紙そのものは変わりません。
確実なのは実物での確認というのも、今と変わりません。
とはいえ、このような動きがあるという点のみ、ご注意ください(R)