すっかりCDが売れなくなったといわれるご時世です。
音楽を聴くにしてもわざわざそんなモノは必要ないわけで。
ですが私は時代遅れの人間で、"モノ"としてのアルバムが好きですから、今でもCDを買う派です。
とはいえ、やっぱり一番はライヴ(生)です!
こないだちょっと感動しました。
RCサクセションの音源やライブにも参加していたあるミュージシャンを偲んでの
パフォーマンスで、ヴォーカル、ギター、サックス、ドラムというシンプルな編成で、全員が大ベテラン。
それがあろうことか、その日はバンマスのヴォーカルの女性以外は全員リハに大遅刻!
理由は、集合時間の勘違いだったり単に遅刻魔だったり。
ヴォーカルの女性は普段海外在住で久しぶりの帰国でらっしゃるというのに、
かなりハラハラされたそうですが、さもありなんですね。
さぞやディーバも岩戸の向こうに引きこもりたかったでしょうに(笑)
その時はそんなこととは知らずに聴いていたのですが、
さすがにそんな気配は微塵も感じさせない素晴らしい演奏でした。
やがて聞えてきた曲は「アイ・シャル・ビー・リリースト」
曲者ぞろいのプレイヤー達がヴォーカルに遠慮もせずにブチかまし、
けれどそれを御しての貫禄のシャウト!
これはたとえどんなに巧かろうとワカゾーには絶対出来ない演奏だなあ、としみじみ...。
いろんな経験や思い出があっての、この場・このメンバーならではのパフォーマンス。
皆さん、腕やら腰やら肩やらあちこちガタガタらしいのですが、
むしろどんどん自由になられているようです。
私も早く歳取りたい、と思うくらい、素敵だった!
むの字