日本製紙株式会社

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Q.

震災から2ヶ月経ちました。直後から今日まで日隈さんの気持ちの変化はどのような物がありましたか?

A.

震災直後は、東北地区及び当社石巻工場の悲惨な状況を見て痛感するとともに、お客様への供給問題及び今後の生産面のバックアップ体制をどうするのか、不安な気持ちで一杯でした。

現在は石巻工場復興までの救済処置として、今までの生産量の実現はできませんが、他工場へのバックアップ体制がある程度整ってきた事と、復興に向けて社員の団結がひしひしと感じられ"一日も早い復興を成し遂げよう"との思いに変わって来ています。

Q.

日本製紙さんは出版関連も深くかかわっておられ、定期刊行物等の対応は大変苦労されたと思いますが、苦労した点、エピソード等はありますか?

A.

震災直後は都内の倉庫、配送がパニック状態になりました。現時点の貴社在庫状況はどのように改善されましたか?

工場在庫及び東京地区の在庫について、莫大な被害を受けました。

震災直後は混乱を避けるため出荷制限をかけておりましたが、3月末には倉庫内の整理も概ね済み通常営業を開始致しました。また、配送につきましては瞬間にガソリンの問題でご迷惑をお掛けしたケースが発生致しましたが、通常通りの営業は行っていました。

現在の在庫状況は、他工場へのバックアップ体制を順次開始しており、徐々にではありますが在庫水準の改善がなされております。

Q.

石巻工場の状況に何か変化(人心面、物理面)はありますか?

また復興計画、震災対策等簡単に教えて下さい。

A.

震災直後は、生活インフラが全てストップした状態でしたから、生活する事で一杯な状態で不安な日々が続いたかと思います。

現在は、徐々に生活環境が整いだした事もあり、震災復興対策本部を立ち上げ、早い復興を成し遂げる為に、石巻工場を中心とした従業員の士気は非常に高くなっております。

具体的な復興計画については、8月に工場の動力源である自家発電設備を復旧させ、9月末までに印刷用紙の生産を再開させます。その後、年内に主要な抄紙機の復旧を完了させる見通しです。また、臨海工場の津波対策の問題(国や行政とも相談)も踏まえ、対処して行くとの方針も対策本部より聞いております。

Q.

この震災に対し「これからの日本製紙」として我々が関わる業界に向けてメッセージをいただければと思います。

A.

社員一同 今こそ団結 一日も早い復興を成し遂げよう!





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